託された意志を永続させる

慈善の資金を正しく使われているか?

ソーシャル・ビジネスの礎となった非営利事業の世界の歴史は若く、最初の転機が訪れたのは阪神淡路大震災(1995年)だと言われます。ボランティアという言葉が世間に通じるようになり、職業としてNPO法人で働くという選択肢が現れた時代です。また、2011年の東日本大震災では、被災地に移り住み復興を支えるための事業をたちあげるということを選ぶプロフェッショナルたちも多くあらわれました。

一方、このセクターの中での課題も立ち現れるようになりました。慈善の資金であるにも関わらず、不正利用も散見されるようになり、また、資金を投じた「効果」は何だったのか?という説明責任が問われるようになり始めました。(例えば、神奈川子ども未来ファンドにおける不正経理の発覚、「赤十字への安易な寄付でいいのか」オルタナ、2013など)

資金は運用すれば、本来減らないー「分散投資」という手法

一方で、欧米の大学や非営利組織では、資産が運用され、運用の結果として得られた利益を基に法人の運営が行われているのはご存じでしょうか?もちろん、資産の運用が行われることで、資産価値の上下はあるのですが、平均的な中長期の運用では、運用された資産に対し年に約4%の運用益が期待されます。

また、資産の運用にはリスクが伴うのだということもご存じかもしれません。リスクは回避する方法が既に発明されています。投資通貨、投資対象、投資国、投資時期を分散する「分散投資」という手法が証券市場において発明され、多くの証券会社や運用会社では標準的な方法として採用されています。

投資対象が一社だけであれば、その一社が倒産したり、もしくは、事業に行き詰まった際に投資した資産は失われてしまいます。ただし、複数の投資対象に投資していれば、例えば、異なる業種や規模の企業10社に投資していた場合、それがすべて同時に倒産することはほぼありません

WIAは欧米の大学や非営利組織同様、そのような「分散投資」を通じて、篤志家の皆様による超長期の社会貢献を可能にしたいと思っています。

創出された利益をソーシャル・ビジネスの成長へ

そうすれば、原資を毀損することなく、社会貢献が可能になります。さらに、WIAは委託された意志を永続させるだけではく、現場の支援そのものにも永続性を期待しています

そう、「ソーシャル・ビジネス」の一つの目的は、継続的な支援を可能にすることでした。我々の目的は正しく資金を使うことで中長期的な効果を生むことや、次なる何かにつなげていくことです。