メッセージ

私は1980年の大阪市に生まれ、公害という社会問題に翻弄されながら子供時代を過ごしました。

全寮制の養護学校で過ごした小学校高学年の頃。僕は社会を変えたいと思うどころか“社会”から隔離され、自信を持つ術すらなく、自分の運命を呪ったりするばかりでした。そんな僕の意識を変えてくれたのが、寮で仲良くなった2人の存在。1人は酸素テントなしでは暮らせない、そしてもう1人は喘息の発作が命取りになりかねないという状況にも関わらず、誰よりも明るかったんです。

そんな不思議にも明るい存在を前に、ポジティブかどうかは病気とは、つまり、自分の置かれた状況とは関係がないのだという答えに、僕は長い時間を経てたどり着きました。それは、前向きな意志が未来を切り開いていくのだということを信じ始めた瞬間でもありました。

私は少しづつ、社会を変えていく側に歩みを始めます。そう、“弱い”というレッテルは、他者から“貼られた”ものにしかすぎません。でもそんなレッテルによって、僕らの力は奪われてしまいます。

そう、私自身が見た病と戦う友人たちの姿は「社会起業家」の原型でした。そして、「社会起業家」が投げかけるのは、私たちの未来は変えて行けるのだという決意と、世界を変えていくことはできるという希望です。WIAは社会起業家と共に世界の問題の解決に正面から取り組んでいきます。

一般財団法人World In Asia 代表理事 加藤徹生