国境の枠を拡げる

「アジア」と呼ばれる地域には、世界の半数以上の人が住み、日本ものその小さな白円の中に含まれます。 valeriepieri, 2015
「アジア」と呼ばれる地域には、世界の半数以上の人が住みます。 valeriepieri, 2015

「日本とアジア」という物差しで考えた時にだけ解ける問題がある

これは、ほんの一例にしかすぎませんが、

  • 水産業の問題を考えれば、もちろん、海流や潮流があるので、それに沿って資源を管理する必要があります。例えば、日本、フィリピン、インドネシアで水産資源が管理できたら。
  • 農業の問題を考えれば、生産者側と消費者側の問題の双方を見ないといけない。日本の食料自給率(カロリーベース)は35%しかなくて、安全な食料を考えると、供給地のアジアのことまで考えれば、日本も食の安全ももっと守りやすい。
  • 日本の公害は幾分か解決されたけれど、中国から偏西風にのって、汚染が運ばれる。だったら日本の環境技術を持って中国の問題を解決した方がいい。

そう、「社会は変えることができない」と思っているのは、我々の想像力の問題かもしれません。むしろ、社会の変化のスピードは上がっているはずです。であれば、社会はもっと良くすることができる。

だから、国境を越えるだけで、取り戻せる「想像力」がある

例えば、日本のまちづくりのノウハウはアジアの地域開発にかなり使えるらしい。オーガニック・ビジネスはまだ「貧乏人の野菜」と言われている地域もアジアでは多くて、売り方が問題らしい(そういえば、日本でも農薬を使った野菜の方がよしとされていた時代がありました)。

オーガニックの先駆者「大地を守る会」は中国の社会的投資機関、富平学校とと合弁企業をつくっていますし、日本の環境教育の草分け「ホールアース」も同様にその問題解決のノウハウを中国に移転させようとしています。

アジアでは上場を目指す社会的企業や、NGOが母体となって、子会社を上場させるというケースも随分とあたりまえになってきました。そういった営利や非営利という垣根を掻き消すようなやり方に我々はもっと学んだ方がいいのかもしれません。

WIAが目指しているのは、資金の出し手(篤志家)と受け手(社会起業家)の新しい関係性です。これまで支援する/されるという非対称な関係性にとどまっていた篤志家と社会起業家の関係性を一歩前に進め、共に未来を見据え、解決策を見いだす関係性へと変えて行きたいと考えています。

そして、それがあって、初めて、より大きな社会の変化が目指せるのだと信じています。我々は「課題解決のスケール」や「社会的課題」に対する正常な感覚を取り戻すことを目的の一つとして掲げたいと思っています。